イタリア 宮殿を思わせるベルツィエーリ温泉保養所の外観 　イタリアは、ヨーロッパ有数の火山国である。イタリア政府観光局発行の温泉地図には、 全国隈無く１８４の温泉がポイントされている。モンテ・カティーニ、アバーノ、メラーノ、 イスキア島などが温泉地としてよく知られているが、ここではサルソマッジョーレを紹介しよう。 　サルソマッジョーレは北イタリアのミラノとボローニャの中間にある、 緩やかな丘陵に開けた田園の町で、その名が示すとおり 「特上の（マッジョーレ）塩（サルソ）」の産地として古くから知られる。 温泉地として注目を集めるのは、１９世紀になってからである。