フランス

 アルプス地方は美しい山と湖に囲まれた昔からのリゾート地であるが、 エクス・レ・バンはローマ時代からの温泉で、二千年前の浴場跡が残っている。 ナポレオンが戦傷を癒したことでも有名で、18−19世紀にはイギリスのヴィクトリア女王、 フランスの文人バルザックやスタンダールも訪れた。 町の中心の広場近くには当時の面影を残す豪華な国立温泉治療施設があり、 アール・デコ様式の大ホールや治療室は現在も使用されている。


エクス・レ・バンの国立温泉治療
施設に残る旧温泉遺構


 また、1861年に設立された民間のマルリオーズ温泉治療施設は二つのホテルを併設し、 医療のほか温泉を利用したエステティックやリラクゼーションにも力を入れ、禁煙や痩身、 ストレス解消などのプログラムが人気を呼んでいる。


エクス・レ・バンのマルリオーズ温泉治療施設