町営住宅の視察と交流会
金勇での昼食後は二ッ井町に移動し、まず二ッ井の特産品「ゼオライト」の採掘現場を見学した。この石は軽くて水分の吸収がよく、住宅の床下や土台に使用すると湿気の防止に効果がある。雨や雪の多い地方には打ってつけの建材である。また、土壌改良にも大変有効で環境にもやさしく、いま注目を集めているという。
次はいよいよ山根地区の「町営住宅」の視察である。この町営住宅は、すべて地場産の秋田杉を使用し、また秋田の伝統的構法で建築されたもので全国各地からの見学者も多い。二ッ井町役場の担当の方と、実際に設計を担当した「アトリエあすか」代表田中勝昭さんからいろいろと話を伺った。
町営住宅のあとは、住宅の建具を制作した桜庭木工を視察。また、その合間には今回のツアーに対して、秋田さきがけ新聞の取材も行なわれた。

■ゼオライトの露天掘り採掘現場にて

■二ッ井町町営住宅視察風景

■町営住宅の建具を制作した桜庭木工
午後4時半、二ッ井役場へ移動。秋田杉を使用した庁舎を見学したあと、今回のツアー参加者と二ッ井の関係者が参加した「交流会」が開催された。
各参加グループのリーダーよりご挨拶(「関西自然住宅推進ネットワーク」の小谷留良さん、「木考塾」の岩崎正さん、「新建築家技術者集団秋田支部」の木谷正一さん、当社秋田支店 江波恒夫)の後、「AKITA木の國・水の國」をプロジェクターで映写。また、翌日訪問する白神山地のヴィデオなどを見た。最後に、二ッ井町工藤学さんより締めくくりの挨拶で閉会した。

■二ッ井町町営住宅視察風景

■町営住宅の建具を制作した桜庭木工
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