韓国
 
 温陽は1465年に世宗大王が発見したといわれる歴史ある温泉。ソウルから「ムグンファ号」で1時間半、高速バスでもほぼ同じくらいの距離だ。市街地が温陽温泉駅のすぐ北側に広がり、ホテルや旅館が多数集まっている。高級ホテルから安い民宿までそろい、幅広い客層が手軽に温泉を楽しんでいる。泉質はアルカリラジウム泉で、湯温は50℃くらい。
 
レジャー施設「釜谷ハワイ」
 
 釜谷は山間の水田地帯であったが1973年に温泉開発が始まり、「釜谷ハワイ」という一大レジャーセンターとホテルが核となって急速に発展した。巨大な屋内・屋外温泉プールや遊園地は家族連れの客でにぎわい、施設と規模の点で韓国一といわれる。すべて水着着用だが、売店でも購入できる。泉質は硫黄、カルシウム、皮膚病、塩素、鉄分などを含有し、神経痛、リウマチ、皮膚病、動脈硬化などに効く。釜山からバスで1時間半。
東莱温泉にある健康ランド「虚心庁」
 
 東莱は釜山駅から北に14キロという近さにあり、しかも商店や映画館が並ぶごく普通の町なので、温泉街の雰囲気はあまりない。しかし、新羅時代、歴代の王が保養に訪れたという韓国最古の温泉である。泉質はアルカリ性食塩泉で、38℃から64℃、神経痛、皮膚病に効能があり、飲用もできる。日帰り可能で最新の施設と規模を誇る健康ランド「虚心庁」を中心に、温泉宿が散在している。虚心庁はビルの4,5階が入浴施設で、1500人収容できる大浴場や露天風呂、また40種以上の効能別温泉があり、3階はレストランになっている。