 |
| |
午後3時からは大館市長の挨拶に続いて、NPO緑の列島ネットワーク代表理事・鈴木有(秋田県立大学木材高度加工研究所教授)さんから「『近くの山の木で家をつくる運動』の今日的意味」、同理事・松井郁夫(松井郁夫建築設計事務所主宰)さんから「『木の家づくり』とまちづくり」と題した基調報告がなされた。同理事長谷川敬(長谷川敬アトリエ主宰)さんが司会を務めた。
|
|
「『近くの山の木で家をつくる運動』の今日的意味」では、だいたい25年くらいしか保たない「商品としての住宅」をやめ、人間本来の「暮らしが営まれる住宅」という考え方に方向転換すべきであることが提案され、それにともない川上の山と川下の町がスクラムを組み、新しい社会システムを生むことがいかに大切かが論じられた。そのためには情報交換、木材品質基準づくり、木造住宅専門家の教育などなどの必要性が説かれた。また、それを実現するために、共生・循環・参加するネットワークづくりの大切さが語られた。
|
|
|
|
|
|
|
越前大野「七間通り」の町並再生イメージスケッチ
|
|
越前大野の観光案内所は
しもた屋を改装したもの
|
|
| |
松井さんの報告は、自身の故郷である越前大野(福井県)のまちづくりを実例として紹介、ユーモアたっぷりの語り口に出席者の反応も好評であった。現在では常識ともなっている「住民参加」型のまちづくりにおける苦労話は、自身が参加しているだけにリアリティがあり、また説得力もあった。こうしてみると、よいまちづくりとは、熱意あるリーダーと当事者である住民が一体となり、行政に対して建設的な意見を投げかけながら推進しなければならないという、至極当然のことであった。「智恵は住民にあり」という言葉がひときわ印象的であった。
|
|