作品紹介
「龍姫」 作・演出=福田善之

 田沢湖に伝わる「辰子姫伝説」に材をとったミュージカル。タツコという美しい娘と、彼女を愛する七郎と八郎の兄弟。ある日タツコは山向こうの殿様に気に入られ、館に差し出されることになるが、それを嫌って山中に消える。追う七郎と八郎。追いつめられたタツコは、 沼に身を投げる。その時、巨大な龍が出現、人々はタツコが龍に化身したと信じる。
 日照り続きのある年、沼が干上がり底が見えるほどになった。これを機に沼を干し上げ、田畑に変えようとした村人たちの夢にタツコが現れ、沼を救ってほしいと訴えるが、聞き入れられない。やがて雷鳴が轟き、噴き出す激流が人々を押し流す……。




「山神様のおくりもの」 作・演出=菊池准

 今からおよそ百年前のこと。山深いマタギの里に、名人マタギと呼ばれた繁蔵と孫娘のさよ、その幼なじみの弥之助が暮らしていた。繁蔵は、弥之助を一人前のマタギにしようと考えているが、弥之助は外の世界にあこがれている。やがて腕利き猟師の熊が、さよを嫁にとやって来る。弥之助は、さよと一緒に村を出ようと誘うが、さよは山を離れることができない。
 豊かな秋の祭りの日、弥之助の笛と熊の太鼓が競い合う。二人の間で踊るさよ。冬が訪れ、猟の季節が始まった。さよを嫁にしたいとあせった猟師の熊は、七尺を越す大熊を打ち損じ、 村に危機が迫る……。