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ぶなの森に包まれたやすらぎの空間 | ||||||||||||
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90年代に入ると玉川温泉を訪れる湯治客が急増したため、当然のことながら予約を断るという事態もしばしば起こった。また、秋田新幹線の開通により、さらなる来訪者の増加も見込まれたため、平成10年、新たに建設されたのが、この新玉川温泉である。当温泉の完成に伴い、秋田県では冬期閉鎖されていた道路を除雪することとなり、これによって悲願の通年アクセスが可能となったのである。
温泉の湯は玉川温泉と同じ源泉から引き湯しているので、効能はまったく変わらない。男女同じ造りの大浴場は、ヒバの木の香りがいっぱいの大空間で、温泉のさまざまな効果を最大限引き出せるよう、工夫されている。源泉100パーセントの湯、同50パーセントの湯のほかに、気泡浴、箱蒸し浴、蒸気浴、打たせ湯があり、また足腰の弱い人には浮力を利用し、身体に負担をかけないで運動やリハビリができる歩行浴もある。さらに頭浸浴というのは、浅い浴槽で横になり、ぬるめのお湯に頭を浸すというもので、ストレス解消、鎮静、不眠症などに効果があり、脳の活性化を促す。
ぶなの森を望む露天風呂は解放感に溢れ、季節を肌で感じることのできる得難い空間である。また、隣接する温熱浴は、寝たままで小さなテントに入り、岩盤の熱による発汗作用で新陳代謝を活発にするというもの。なお、中浴室や小浴室もあるので、家族・グループ、あるいは要介護者にも気兼ねなく利用できて便利である。 洋室(136室)、和室(74室)はそれぞれふたつのタイプがあるが、いずれも十二分な広さがあり、ゆったりとくつろげる。豪華でしかもおいしいと評判の高い食事を提供する大食堂は、清潔で明るく、モダンな建物によく調和している。なお、館内は床の段差の解消、手すりの設置などバリアフリーに配慮されているので、お年寄りにも歩行が困難な人でも安心して移動できるのが嬉しい。
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[泉質] 酸性−含二酸化炭素・鉄(U)・アルミニウム−塩化物泉 [適応症] 神経痛、リウマチ、胃腸病、糖尿病、皮膚病、循環器疾患など |