勇壮な男鹿の自然を満喫
 海に向かって半円形に突きだした展望大浴場と、その真上にある展望レストランからの眺望の見事さが当ホテルのセールスポイントのひとつである。眼前に広がる海と空の美しさが爽快な夏、荒々しい波しぶきと小雪の舞う灰色の空が詩情を感じさせる冬、といった具合に、四季折々の変化を楽しみながら、温泉や料理を堪能できる快楽は贅沢そのものである。

海際の高台に建つホテルフロント前のロビー

 じつはこのホテル、県営の施設であったものが平成16年4月より民営化され、リニューアルされたものである。内装はリゾート地にふさわしくグレードアップし、料理のすばらしさと相まって魅力度がグンと増した。客層は年配の夫婦が多いというが、家族連れにも最適で、夏休みともなれば予約でいっぱいという。もちろん、ロマンチックな雰囲気を考えれば若いカップルも一度は訪れてみたいホテルだ。

落ち着いた洋室内部眺望抜群の展望レストラン

 湯はホテルの北方2キロにある波打ち際に湧出している源泉から引いているが、古くから男鹿の漁師が疲れを癒すために利用していた。陸上からは断崖を上り下りしなくては行けず、まさに秘湯のなかの秘湯であった。日本海に沈む夕陽を眺めながら、まろやかでやさしい湯に身体をひたしていると、まさに天国にいるようだ。

海を望む大浴場
 セールスポイントのひとつである料理もすばらしく、料理長の腕とセンスが遺憾なく発揮された懐石風の料理や石焼き料理が好評である。素材の新鮮さは当然ながら、見た目の美しさに配慮した器や盛りつけの見事さに、食べるのを忘れて見とれるほどだ。
 宿泊82名、客室26と、ほどよい大きさのせいか全体にゆったりとしているし、洋室、和室、いずれも広々としていて落ち着く。
 なお、野外施設としてバンガロー8棟、炊事場、展望テラスを含むキャンプ場があり、夏休みには多くの人びとが訪れる。

[泉質]
ナトリウム−塩化物泉

[適応症]
やけど、創傷、皮膚病、婦人病など
 
[ホテルきららか]

〒010−0671 秋田県男鹿市戸賀加茂青砂字中台1−466
TEL0185−37−2311  FAX0185−37−2315
URL http://www.kiraraka.jp E-mail info@kiraraka.jp

料金=13,275円から17,475円(1泊2食付)。
外来入浴=800円(フェイスタオル付き) 11:30〜18:00



[交通]
JR男鹿線男鹿駅下車、同駅から送迎車で30分(要予約)。男鹿へは秋田新幹線で秋田駅へ、同駅で男鹿線に乗り換え。車利用の場合は、秋田自動車道「昭和男鹿半島IC」より約1時間。