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HIRAIZUMI |
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飛良泉という名前の由来は、かつて廻船問屋を営んでいた時の屋号「和泉屋」と、当地の地名「平沢」にちなんだものである。現社長が26代目に当たるという老舗の創業は1487年(長享元年)で、現存する蔵元では全国でも三本指に入る歴史を誇っている。大規模大量生産の蔵とは異なり、心から日本酒を愛するファンに照準を合わせた商品設計はつとに名高く、根強い人気を得ている。 原料米には、心白が大きく蒸し上がりの柔らかい山田錦と美山錦、また最近では酒こまちなどを用い、「山卸廃止仕込み」(いわゆる山廃仕込み)という、昔ながらの酒母づくりにこだわる。蔵の中に生き続けている天然の乳酸菌を自然培養し、時間をかけて丹念に酒母をつくるこの方法により、冷やでも燗でも合う腰の強い独自の味わいを醸し出している。 仕込み水は、名水として比類無い鳥海山の伏流水を使っているが、ミネラルをたっぷり含んだこの水により、快い酸味とふくよかな味を生んでいる。 醸造酒本来の姿である食中酒を意識する当蔵だけに、山廃独特の酸味と丸みがほどよく調和した酒は料理の味を引き立て、年齢や性別を選ばない。また、濃厚な肉料理にも合うため、ワインのように世界に通じる酒として着々とその地歩を固めている。「はでな桜より、地味ながらもふくらみのある梅の花のような酒をつくりたい」と控えめに語る当主であるが、清楚な姿形と馥郁たる香りを併せ持つ梅の花は、当蔵のイメージに見事に合致している。 |
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![]() 上:大吟醸の洗米作業 左:切り返しの工程で麹の香りを嗅ぐ杜氏 |
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玄関から蔵へつづく廊下 | 老舗の風格を漂わせる本蔵外観 |
[社名]株式会社飛良泉本舗 |