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秋田県の初代醸造試験場長、花岡正庸は、秋田の清酒業界をリードしてきた恩人である。秋田流低温発酵、酒母育成法などに加え、酒米の改良や山内杜氏の育成にも尽力した。
銀鱗には、この花岡の設計によるコンクリートの蔵が現在も残っている。昭和3年(1928)に完成したものであるが、いまだ現役である。当時、最新設備をみようと県内外からの見学者が絶えなかったという。 当蔵元の前身は遠く藩政時代にまでさかのぼることができる。文化12年(1815)に、藩主佐竹義和の命によって設けられた酒造方御試所というのがそれで、現代風にいえば醸造試験場である。 こうした歴史を知ると現金なもので、もう何がなんでも旨い酒ができるに決まっていると、単純に思い込んでしまう。勿論、その期待どおり、純米酒、他に先がけて手掛けてきた山廃仕込みの酒など人気が高い。 土崎港に近いせいか、昔も今も海の男たちにひときわ愛されている。酒銘もソーラン節の一節「躍る銀鱗かもめの港」が出典。ラベルの大波小波のデザインも秀逸。 また、東北電力(株)研究開発センターが研究した新種の酒米「星あかり」を用いた新酒「夢に酔う」が1999年3月に発売された。 |
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洗米作業 | 中仕込み |
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大吟醸の絞り作業 | 貯蔵タンク |
[社名]株式会社那波商店 [所在地]〒010-0946 秋田市土崎港中央1-16-41 TEL018-845-1260 GINRIN Est. in 1915 Naba Shoten Ltd. 1-16-41 Chuo, Tsuchizaki-ko, Akita, Japan TEL81-18-845-1260 |